090630/SANYOエネループ・ブロガーミーティング -電池1つの力とは-
SANYOの充電池「エネループ」のブロガーミーティングに行ってきた。
エネループは、2005年11月14日三洋電機の「Think GAIA」(地球を考える)コンセプト商品第一段として発売開始され、発売してから3年半のロングセラー商品。
よく考えてみると、リモコンやワイヤレスマウス・キーボード、時計など挙げればきりがないほど乾電池に囲まれて生活してるのに、エネループを使おうという考えには至ってなかった。iPhoneを使いだしたのをきっかけにようやくeneloopモバイルブースターを買ってようやくエネループを使い始めたいわゆるエネループ初心者な私だけど、開発秘話やデザインのこだわりなどを聞くのは本当に楽しかった。
【エネループの成功のヒミツとカギは電圧】
エネループより前にも充電池はあり、市販されていたけれどなかなか普及しなかった:
- 買ってすぐに使えない
- 放電が早く、すぐに使えなくなってしまう
- 買ってすぐに使える(工場出荷時に充電し、店頭販売しても2年は充電がへたらない)
- 放電される電力を極力抑える
「エネループの特徴は、自己放電の少なさ。充電後2年たっても80%のエネルギーが残ってる。そして1000回は繰り返し使える」 via:norio_airoplane@Twitter
「従来の充電池では、放電時の電池電圧も低下してしまっていた。電圧がすぐ下がってしまうことにより、電圧を計測している残容量計がすぐに反応し、電池不足を伝えるようになってしまう。すぐ使えなくなるという根本的な原因はこれだった」 via:norio_airoplane@Twitter
特に印象に残ったのは、「利用者の声を聞いていると、充電してからしばらく経って利用する人が多く、使う頃には放電してしまっていてほとんど使い物にならない状態になっていた」という事。
確かに、充電する行為自体結構面倒で、何より時間がかかるよね…ただでさえ普通の乾電池と違って「充電しないと使い物にならない」のが充電池。それを改良して買ってパッケージを開けてすぐ使えるようにしたエネループはやっぱり凄いんだなぁ。
【デザインへのこだわりと限定デザイン】
エネループは、デザインにもずいぶんこだわった。:
- 白とブルーを使ったパッケージ(電池の被覆も含む)
- エネループ専用の特別フォントを作り、デザインする
- 使い捨てず電池の収納ケースとして使えるパッケージ
3行で終わっちゃうけど、シンプルだからこそ広がりが生まれたのではないかな。
白にブルーの文字=エネループとパッと思い浮かぶような製品になったし、使い捨てないパッケージも「使い捨てず再利用する」エネループのコンセプトにつながってる。
今ではエネループの枠を飛び越え、他の三洋製品のロゴフォントにも使われているそうで、1つの製品のロゴだったのに他のプロダクトに波及して省電力・エコな世界観を作り上げるに至ったのは単純に素晴らしい。ブランディングと言葉で表現するのは簡単だけど、成功するブランディングってこういう事を言うのかな、と思った。自分の仕事に置き換えると色々とできそうな気がする。
エネループは、デザイナーが遊び心をもって色々なパッケージデザインで発売したり、キャラクターを作ってる。:
- 2005年12月限定クリスマスパッケージ
クリスマス期間限定で、4パターンのデザインパッケージで販売した。とてもかわいくて今では売れそうなのに、発売から1カ月後の販売だったためか結果は芳しくなかったらしい。もったいない! - eneloop kairoバレンタイン限定パッケージ&コピー
繰り返し充電して使えるエネループカイロもバレンタイン期間に限定パッケージで販売した。パッケージをピンク色にし、カイロが見える窓部をハート型にくりぬき、「温もりも使い捨てない」のコピーでいけるか!と思ったけど、やっぱりいけなかったらしい。うーん。コンセプトはいいと思うんだけどね… まあ、正直恥ずかしくてこのパッケージでは買えないかなw - eneloopキャラクター「エネルーピー」
エネルーピーはデザイナーの遊び心から誕生したキャラクター。
電池残量チェッカーの機能をもたせたエネルーピーを作ったものの、長持ちする電池なのでほとんど出番はないのが特徴。エネループと同じく白いボディに青い字で「eneloopy」と書いてある。
非売品だからこその遊び心が随所に詰まっていて、- パッケージはもちろんエネループにそっくりのブルーのパッケージだけど、犬小屋の形に成形し、商品をつるす穴は「骨」の形にくりぬかれている。
- バッテリーチェックを行うと鼻が青く光る。
- チェックした電池をエネルーピーから取り外すときに使う棒は骨の形にし、ついでに骨入れも作っちゃった。
会場には通常バージョンのエネルーピーの他、洞爺湖サミットの時に作ったサミット出席国の国旗と国名が書かれたエネルーピーも展示されてた。かわいかったな…
【新商品「エネループランプ」の紹介】
ちょうどこのブロガーミーティングが開催された6/30に新商品エネループランプの記者発表が行われていて、発表ホヤホヤのエネループランプを早速会場で見せてもらえた。
エネループランプとは?:
- 単三型エネループ2本を電源とする充電式懐中電灯
- 非接触型の充電機に設置しておくことで、常時点灯が可能
- 発想の原点は阪神淡路大震災。実際に被害地域に住んでいた担当の水田さんが困った経験から生まれた
- 光はホワイトライト強・ホワイトライト弱・ヒーリングライト(ブルーライト)の3パターンに変化
- ホワイトライト弱で45時間、ヒーリングライトで16時間の点灯が可能
- 本体下の円錐形部がフラッシュライトになっていて、懐中電灯の役割を果たす
- エネループを電力としたことで「電池切れで使えない」ことを回避
- 懐中電灯モードは、ルームライトモードとして点灯できなくなった状態でも30分の点灯が可能
- モーションセンサーを採用し、本体を左右に回転させることにより、光の強弱の切り替えができる
- 落下した時に懐中電灯モードで自動点灯するように設計、なおかつ、独自の一輪ざしのようなフォルムを採用する事で地震で揺れている状態でも転がってしまう事を避けるように設計した
確かに学生の頃懐中電灯は救急箱に入れた上に押し入れにしまってたなあ。そして確かにたまに探し物するために取り出すと電池切れしてた気がする…しかも今多分懐中電灯家にない気がする…しまったーっ!>< 心が痛すぎる!
「美しいともしびで大切な命をまもりたい」 via:norio_airoplane@Twitter
実際に震災を体験された方ならではの発想であり、商品であり、コンセプトだね。商品化するまで、熱意を持って社内を奔走されていたという水田さんのこの言葉は響いたなあ。
発売は9月11日を予定しているそうなので、心の痛みを抱えたままお買いもの予定リストに入れておくつもり。
【エネループコミュニティサイト「さあ、eneloopの輪に入ろう。」オープン】
エネループライトの記者発表に合わせて制作していたのに、記者発表開始時刻の15分前にようやくオープンしたというどたばたオープンだったらしいw 三洋程の大きな企業なのにとちょっとほほえましく思ったのは内緒だぜ!
「あなたのmottainai」は?に対する回答で省エネやエコに関する宣言をしつつ会員登録し、サイト内で活動するとポイントがたまり、全会員のポイントはサイトTOPに集計して表示される。最終的に100000ポイントたまると、社会貢献活動(無電化地域の明り設置)などに使われるそう。他にもコミュニティ機能やスタッフブログもあり、読み物コンテンツとしてもおもしろそう。
これからの発展に期待!
【新しいエネループを考えてみよう】
お題は「エネループの特徴を活かし、エネループを利用した新製品、もしくはエネループユニバースの新製品を考えてみてください」
与えられた時間は20分(短かっ!)、最初はなかなかアイデアが出なかったけど、三洋の田所さんがうまく進行してくださったおかげで何とか形になった。
製品名:「eneloop hotal」(エネループホタル)
電池の被覆を蓄光素材もしくは発光素材にし、暗闇でも電池がどこにあるのか分かるようにしたのが特徴。震災時や屋外での利用、停電時の利用を想定した画期的な商品です。
いいアイデアを出した2グループにはそれぞれエネルーピーを進呈!だったけど、他グループのアイデアが斬新過ぎて負けちゃった。残念。
他にも話が脱線しすぎてこんなアイデアも出たりした:
- エネループカイロがあるなら、夏に活躍するエネループヒエロンのような物があると幸せ
- エネループを使ったポータブルクーラー(屋外の電源がないところで使えるクーラーボックス)がほしい
- 振動で充電できる「シェイクチャージャー」を採用した製品だったら、充電の必要がないし電源いらない
- AED収納ボックスや自動販売機にエネループを入れておき、災害時や緊急時に使えるようにしてはどうか
- エネループの被覆の色を自由にカスタマイズして通販できる仕組みがほしい。画像が使えるともっといい
- カーボンセットオフをしたイベントにエネループを進呈する
グループディスカッションの後は懇親会。会場に知ってる人がいっぱいいたので、挨拶したり雑談したりしてあっという間に終わっちゃった。
【最後に】
ここのところバタバタしていて、いわゆるブロガー××系の物には参加していなかったんだけど、今回はどうしてもエネループの作り手の話が聞きたかったので参加してみた。
やっぱり参加すると何か自分自身の生活に対して気づきがあるし、直接会って話したいと思っていた人に会えたりするので、昨今ブロガーイベントが色々取りざたされてはいるけど、イベント毎にいろんな意味があるんじゃないかな。
その製品のマーケティングになるよう、とりあえず良く分からないまま提灯記事を書くんじゃなく、見て聞いて考えて書くことに意味があるし、今回のイベントのようにメーカーの人と直接対話をする事にも意味がある。
人が集まってイベントになる事にも意味があって、ブログを書いてるから何かの作り手と直接対話できる機会ができたのはやっぱりうれしい。その嬉しさがあるからみんなイベントに行ったり企画したりするんじゃない?と思うのですよ。それが、代理店経由でも、ユーザー有志でも、メーカー主催でも。
【Special thanks!】
事前に「会場には無線LAN環境がありますよ」と連絡をもらっていたにも関わらず、ひどい疲労と肩こりに負けてノートPCを持っていかなかったダメな子だったので、のりおたん@エアロプレインとやぎちゃん@It's a small world@ Voxに半ば強制的に「tsudaって!」と言い、隣に座っていたおーさん@果たして続くか@JUGEMには「写真使わせろ!」と強奪宣言をした結果フムフム三洋さんのプレゼンに聞き入る事ができました本当にありがとう!^^;
そんな心やさしき人たちへのリンクを張ってオマージュ:
Comments
「酒」チャージしないと・・・Ya-koさんの燃費は、、、ヽ(;´Д`)ノ
燃費に関してはいろんな方にお会いするだけで補充できるので、大体良好な予定ですw